日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年6月27日話し方は本を読んだだけでは上手くならない

 

★話し方は本を読んだだけでは上手くならない


世の中に「もっと上手く話せるようになりたい」と思っている人はとても多いです。しかし、そういう思いがある人でも実際に話し方を改善するための行動に出る人はわずかです。人は常に『優先順位』を意識しながら生きています。『大勢の前で恥をかいた』『何を言っているのか分からないと度々言われる』など、日常生活の中で大きなストレスを感じている人は、自分の時間やお金を話し方改善に使おうとするでしょう。しかし、それほどのストレスを感じていない人がほとんどなので、話し方に関する本を読むなどにとどまる人が多いと思います。

しかし、残念ながら話し方はただ本を読んだだけでは上手くなりません。話し方はスキルなので、上手になるにはそのコツを身につける必要があります。そのためにはトレーニングが欠かせません。従って日本話し方センターでは、話し方の実習を重視しています。
そして、このトレーニングを受けた人は見違えるように話し方が上達します。今回はそのプロセスについて解説します。


★話し方上達のきっかけは『気付き』


ベーシックコースでは、毎回、前半は話し方やコミュニケーションの取り方に関する様々な「知識」を講義で伝えています。例えば、「話す前には何を話したいのかという話の主旨を短い言葉でまとめましょう」がその一例です。
しかし、上でも述べたように、講義で知識を伝えるだけでは話し方は決して上達しません。話し方は『わかる』のではなく『できる』ことが肝要なのです。従って、講座の後半でスピーチ実習を行い、伝えた知識が実際に使えるようにトレーニングの時間を設けています。
この実習では人それぞれのクセや特徴が出ます。早口だったり、目がキョロキョロしたり、声が小さかったり。その特徴に応じてレベルアップできるよう講師が個別にアドバイスをしています。
この実習で受講生は「なるほどこうすればいいのか」と話がうまくなるためのコツがつかめていきます。上で述べた『知識』の例にならえば、「確かに言いたいことを事前に短い言葉でまとめると以前よりも分かりやすく話せるな」と感じたりします。これは一種の『気付き』ですね。この『気付き』が話し方上達のきっかけになります。人は「なるほど」と腑に落ちないと何事もやってみようとは思いません。行動を起こさなければ、人は何も変わりません。そういう意味でこの『気付き』はとても大切なのです。


★気付き→実践→スキル


さて、話し方で気付いたことがあると、その気付きを日常の中でも実践してみようとします。
例えば上司に報告する際に、伝えたいことを短い言葉でまとめてから行うのです。そうすると「今日の報告はいつもよりわかりやすかったよ」など、上司から今までとは違う反応が返ってきます。多くの受講生がこのような小さな成功を体験しています。
こうした小さな成功を経験すると、実践したことを継続しようという意欲が出てきます。そして、継続し続けると、話す際に言いたいことを短い言葉でまとめることがしっかりと実行できるようになります。ここまで来ると『知識』はその人の『スキル』になったと言うことができます。


★スキル→習慣→人柄


さて、そのスキルは定着してくると、その人の当たり前の行動になっていきます。あまり意識しなくても常に話す前に言いたいことを短くまとめてから話すようになります。この状態になるともう後戻りすることはありません。『知識』がその人の『習慣』になったのです。そしてこの『習慣』は、そのままその人のコミュニケーションスタイルになります。常に、話の前に短い言葉でまとめるという習慣のおかげで「あの人の話はわかりやすいね」という評価が定着します。すると、その『習慣』が「あの人はわかりやすい話をする」という評価になり、それがその人の『人柄』になるのです。多くの知識を習慣にすればするほど、それらは『人柄』となって他の人に与える印象も大きく変わってきます。

このようなプロセスを経ると、コミュニケーションスタイルが以前とガラッと変わります。この変化は、『人生が変わった』と言えるほどのインパクトがあります。実際、ベーシックコースの修了時に「ベーシックコースに通って人生が変わった」と仰る受講生は少なくありません。

 

★人生が変わる話し方教室で学びましょう!


日本話し方センターのベーシックコース2日間集中コースでは実習を大切にしています。また、教室では「継続は力なり」という言葉を何度もお話しています。それらは、上で述べたように、知識を人柄にまで昇華させるために必要なことだからです。あなたも話し方を学んで人生を変えてみませんか?
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